待ちに待った今年のクラロワリーグの開催が発表されました。
本記事では発表された大会内容について情報をなるべく分かりやすくまとめてみたいと思います。
【変更履歴】
[2025-04-28] ラストチャンス予選の日程を追記。

目次
クラロワリーグとは
クラロワリーグ(Clash Royale League / CRL)は2018年から始まり毎年行われているクラッシュ・ロワイヤル(クラロワ)の公式eスポーツ大会です。
2020年まではチーム戦でしたが、2021年以降は個人戦となっています。
今年のクラロワリーグの事は本記事では「本大会」と記述します。
情報源
本大会を理解する上での情報源となるリンク等を紹介します。
公式サイト・SNS
クラロワeスポーツ 公式サイト
Clash Royale Esports esports.clashroyale.com
クラロワeスポーツ 公式Twitter
Clash Royale Esports @EsportsRoyaleEN
クラロワeスポーツ 公式YouTube
Clash Royale Esports @EsportsRoyale
クラロワ 日本語 公式Twitter
クラロワ公式 @ClashRoyaleJP
本大会の情報
4/26(土) 公式サイト
The Long Wait Is Finally Over… CRL 2025 Is HERE!
本大会に関する第一報であり、大会の内容の詳細が書かれた記事です。
日本語で見たい場合は、ゲーム内「クラロワニュース」の「eスポーツ」タブに記事が掲載されています(記事名「 待望のクラロワリーグ2025がついに開幕!」)
ルールブック
本大会のルールブックも4/26(土)に公開されました。
【英語】supr.cl/CRL25Rules (Googleドキュメント)
【日本語】未発表
ルーブルックは今後改訂されて内容が変更する可能性があり、本記事の内容は古くなる可能性があります。それも含め本記事の内容には間違いや足りない情報がある場合がありますので、選手として本大会に参加される方は特に最新のルールブックを自身で確認するようにしてください。
大会概要
本大会の概要です。
世界一決定戦への出場枠
本大会の最後の舞台である世界一決定戦に出場できるのは12名の選手です。
その内訳はこのようになります。
- メイン/グローバル : 11名
- 中国 : 1名
中国のみクラロワのサーバーが分かれているので、予選にあたる大会を一緒に行うことができず、別枠扱いとなります。
本記事では本大会のメイン(中国以外)の部分についての解説となります。
ゴールドチケット
世界一決定戦への出場権のことはゴールドチケット(Golden Ticket)と呼ばれます。
11枚のゴールドチケットの内訳は下記のようになります
種類 | 人数 |
---|---|
イベント 優勝者 | 4人 |
CRLポイントランキング 上位 | 6人 |
ラストチャンス予選 優勝者 | 1人 |
それぞれについてはこれ以降で説明します。
イベント
本大会ではゴールドチケットイベント(Golden Ticket Events)が4回行われます。単にイベント(Events)とも呼ばれます。
各イベントの優勝者がゴールドチケットを獲得します。
イベントの内容
各イベントは下記の構成となります。
- 伝説の道レース
- イベント大会 (*)
- イベント予選
- イベント決勝
(*)本記事での説明用に付けた名称
まず、シーズンの伝説の道(通称マルチ)の上位1000名がイベント予選にエントリーする権利を得ます。
エントリーした選手はイベント予選で12人に絞り込まれ、その12人によってイベント決勝が行われます。
コミュニティ大会
昨年は予選大会はCRL公式によって行われましたが、今年は、このイベント大会はコミュニティ組織によって行われます。
そのこともあってか、イベント予選とイベント決勝の詳細は現時点ではまだ発表されていません。
イベントによって大会形式が異なるケースも考えられますが、12人がイベント決勝に進むという人数や賞金などについてはイベント共通となっています。
対戦形式
イベント大会およびラストチャンス予選(後述)の対戦形式は全てデュエル(Duels)になると予想されます。
デュエルとはカードのカブらない最大3つのデッキを使って行うBO3(3Game勝負)のことです。
デュエルの対戦自体をMatchと呼び、デュエル内の各対戦をGameと呼びます。
スケジュール
本大会の日程をカレンダー形式にまとめました。

シーズン(= 伝説の道)が終わると、次の週末にイベント予選、その次の週末にイベント決勝が行われるという流れになります。
参加資格
本大会の参加資格は主に下記のものとなります。
年齢
16歳以上(イベント予選へのエントリー締め切り時点)
居住地
アプリストアでクラロワがダウンロードできる国に居住している必要があります。
アカウント
利用規約に違反していないクリーンなアカウントで参加すること。
伝説の道レース
ここからはイベントの各段階について見ていきましょう。
イベントの最初の段階となる伝説の道(Path of Legends Race)はいわゆるマルチと呼ばれているゲームモードです。
クラロワ内シーズンの最終順位で1000位以内(1000位タイも含む)に入ることで、次の段階であるイベント予選に進むことができます。
イベント予選
スケジュールに書いたように、イベント予選(Event Qualifiers / EQ)は土日の2日間で行われます。
グループ戦
イベント決勝出場者を決めるのがグループ戦です。
おそらく、イベント予選1日目で32人に絞り込まれ、2日目にグループ戦が32人によって行われるのではないかと思われます。
4グループ(おそらく8人ずつ)に分かれて行われ、グループ内で総当たり戦を2巡行います。
グループ内で3位以内(合計12名)に入るとイベント決勝に進むことができます。
イベント決勝
イベント決勝(Event Finals / EF)は12名によって競われます。
おそらく、グループ戦の各グループ1位の選手がシードされるトーナメント戦が行われるのではないかと予想されます。
ゴールドチケットとシルバーチケット
イベント決勝で優勝した選手(*)はゴールドチケット(世界一決定戦への出場権)を手に入れます。
(*)正確にはまだゴールドチケットを獲得していない選手の中の最高順位の選手
また、準優勝となった選手はシルバーチケット(Silver Ticket)を獲得する権利を得ます。
シルバーチケットはラストチャンス予選への出場権のことです。権利と書いたのはこの時点で確定ではないからです。詳細は後述します。
CRLポイント
イベント予選とイベント決勝の結果により、選手はCRLポイント(CRL Points)を獲得します。
イベント決勝
イベント決勝に出場した選手は順位に応じてCRLポイントを獲得します。
順位 | 獲得pt |
---|---|
1位 | 100pt |
2位 | 90pt |
3位 | 80pt |
4位 | 70pt |
5~6位 | 60pt |
7~8位 | 50pt |
9~12位 | 40pt |
イベント予選
イベント予選で行われるグループ戦では、グループ内の順位によってイベントの最終順位が決定し、それに応じてCRLポイントを獲得します。
グループ内順位 | 最終順位 | 獲得pt |
---|---|---|
4位 | 13~16位 | 30pt |
5位 | 17~20位 | 25pt |
6位 | 21~24位 | 20pt |
7位 | 25~28位 | 15pt |
8位 | 29~32位 | 10pt |
CRLポイントランキング
選手が獲得したCRLポイントの累計によりCRLポイントランキング(CRL Leaderboard)が形成されます。
最終ランキング
4つのイベントが終了した時点でこのランキングが確定し、ゴールドチケットとシルバーチケットの配布が行われます。
配布の手順は下記のようになります。
1. ゴールドチケット獲得者を除く
イベント決勝で優勝し既にゴールドチケットを獲得した選手はこのランキングから除いて考えます。
2. ゴールドチケットの配布
ランキング1~6位の6名にゴールドチケットが配布されます。
3. イベントのシルバーチケット確定
ゴールドチケット獲得者10名を除いて考え、イベント1からイベント4のシルバーチケット獲得者を確定します。
4. シルバーチケットの配布
ランキング7~14位の8名にシルバーチケットが配布されます。この中にイベントのシルバーチケット獲得者が含まれる場合、その下の順位の選手に移ります。
「2」と「3」について解説すると、イベントで準優勝していても「2」でゴールドチケットを獲得した選手は(当然シルバーチケットよりゴールドチケットの方が優先されるので)その代わりシルバーチケットの権利を手放すことになり、そのイベントでの下の順位の選手にシルバーチケットが配られることになるということです。
「3」と「4」については、言い方を変えると、イベントとCRLポイントランキングの両方でシルバーチケット獲得の条件に当てはまる選手はイベントのシルバーチケットの方が優先されるということです。
この時点でゴールドチケット獲得者が10名とシルバーチケットを獲得してラストチャンス予選に出場する選手が12名。つまり世界一決定戦を目指す選手にとって今年は世界22位以内ぐらいに入ることが一つの目標ラインになります。
タイブレイカー
CRLポイントが並んだ場合、下記の順で順位を決めます。
- イベント決勝での勝利数
- イベント決勝で獲得したCRLポイントの累計
- 伝説の道シーズンでの順位の平均
賞金
イベント決勝に進んだ選手は順位に応じて賞金を獲得します。
イベントごとの賞金総額は50,000ドル(約720万円)です。
順位 | 賞金 |
---|---|
1位 | 15,000ドル(約216万円) |
2位 | 9,000ドル |
3位 | 7,000ドル |
4位 | 5,000ドル |
5、6位 | 3,000ドル |
7、8位 | 2,000ドル |
9~12位 | 1,000ドル |
※本記事記載の日本円は4/27現在の為替レートによる
ラストチャンス予選
【日程】9/20(土)、21(日)
イベントにより4名、CRLポイントランキングより8名がシルバーチケットを獲得します。
この12名がラストチャンス予選(Last Chance Qualifier / LCQ)で競います。
優勝者1名のみがゴールドチケットを獲得します。
大会形式や賞金などの詳細は未発表です。
世界一決定戦
12名が参加します。
日程や大会形式、賞金などの詳細は未発表です。
昨年との比較
昨年のクラロワリーグと比べて何が変わったか見てみましょう。
世界一決定戦の出場枠
世界一決定戦への出場権であるゴールドチケットの数とその内訳を一昨年も含めて比較してみました。
種類 | 一昨年 | 昨年 | 今年 |
---|---|---|---|
出場枠 (下記の合計) | 16 | 8 | 12 |
毎月の優勝者 | 7 | 5 | 4 |
CRLポイント上位 | 7 | 1 | 6 |
コミュニティ大会 | 1 | ||
ラストチャンス予選 | 1 | ||
中国枠 | 2 | 1 | 1 |
何と言っても世界に行けるのが8から12に増えたことがプラス要素でしょう。
また、昨年あったコミュニティ大会は毎月の大会とは分離したものでしたが、今年はラストチャンス予選ができたことにより毎月のイベントで着実にポイントを獲得した選手がその名の通り最後のチャンスに挑むことができます。
グループ戦の人数
昨年までのグループ戦は1グループ4人でグループ内で1位を取らないと決勝大会に進むことができませんでした。そのため特別に強い選手がいるグループに入ると不運という見方をされることもありました。
今年は(おそらく)8人からなるグループの3位以内に入ればイベント決勝に進むことができるので、運の要素が減ると思われます。
8人から12人に
昨年は毎月の決勝大会も世界一決定戦も8名によるトーナメント戦が行われました。今年はこれらの大会はラストチャンス予選も含めて12人での戦いに変わりました。
8人のダブルエリミネーション形式(敗者復活あり)トーナメントだと全部で14、15試合となり長時間ながら1日で終わるボリュームでした。12人でダブルエリミネーション形式だと1日に10試合強を行う2日間の開催となり、視聴者的にも見やすい時間になるのかな?という風に思います。
12人というのは賞金を獲得できる人数でもあるので、選手からするとモチベーションアップになるのではないでしょうか。
CRLポイント
昨年までは毎月の予選での勝利数によってもCRLポイントを獲得していました。今年はイベントの最終順位のみでCRLポイントを獲得します。勝利数だと対戦相手が棄権した場合などに不公平になることがあったのでこれは改善点ではないかと思います。
最後に
一昨年から昨年は一気にダイエットしすぎて少し貧相に見える面があったクラロワリーグですが、今年は少し戻しました。もしかすると過去一番にちょうどいい規模、ちょうどいい形式のクラロワリーグになる可能性もあると思います。
筆者は観る専門ですが今年のクラロワリーグも楽しみたいと思います。
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また追加で情報が公開されたらできるだけ本記事に反映したいと思います。
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以上です! Enjoy クラロワリーグ!
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